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教室に誰もいない、 記録的なぼた雪が降ってる昼休み。
カレンは一人窓辺に座り、寂しそうな、懐かしそうな…何処か遠い所をおもい哀愁漂っていた。
それと、悲しそうな表情をしてる。
みんなにあまり見せない、
一歩引くような、見守るような感じは、
大人びた所を感じさせる。でも何で悲しそうな表情をしてたか、僕にはわからなかった、小樽に嫌なこと言われたのだろうと思っていた。
「カレン、行こうよ、雪合戦しようよ!
雪で遊ぼうよ。」
カレンの手を握る
さむさに冷えきった手を握る。
「ごめんソラ、行けない。本当に脚がいたいの、次の体育の時間まで治ってると思うから。」
カレンは困った表情をする。
どうして?
「私ここに来る前に車に跳ねられて、体冷えきると脚が痛むようになったの、
だから、授業は見学するけど今から行ったら教室に戻る頃に戻れなくなりそうだから。…それにしてもみんなが羨ましい」
僕はカレンの座る椅子の後ろにまわり、
抱き締めたくなるが、肩にてをおいたことで我慢する
彼女は微笑み風吹いたときカーテンがなびく、僕は小声でカレンを呼ぶ
耳許でキスしよ?
なんて、ささやいた。はじめてのかるいキスは僕の心に刻まれた。
僕なりの告白だった。
カレン、優しいカレンが好きだよ。付き合って
カレンは頷き、やっとだねって笑った。
小学六年生11月の下旬の話。
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