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小学校六年生の春
僕は少し前から恋をしていた。
その頃からの話。
図書校舎から出てきた彼女を連れ出し
校庭のサクラの木の下に座らせた。
彼女はサクラを下から少し眺めた。
綺麗……
彼女はそっと呟く。
隣に座る僕は彼女の顔に見とれた
側にもっといて欲しい。
そんな事考えていた。
冷やかしに来た友人たち、
俺は怒るが、彼女は静かに本を読み反応さえしない。
声かけようが、反応が一切なくなる。
僕はこうなれば彼女の読んでる本を取り上げるしかなくなる。
彼女のひとつに本気でかけた集中力は半端なく、右にでるひとはいない。
そっと彼女の本を取り上げ、彼女の腕をひきつれ歩く、彼女は取り上げた本を返して欲しいと言う。
体育館の裏に来た。
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