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◇◆◇◆
「さて、ここなら思う存分やれるだろ」
見渡す限り何もない高原へと転移してきた
「そうだな」
魔族は武器を取り出し構える
俺も胡蝶之夢を抜き魔武器を展開させる
『油断しないでね~、死んじゃうから~』
解ってるよヤミちゃん、少し力借りるぜ
『おっけ~い』
「行くぞ」
魔族は地面をけり俺に斬りかかってくる
胡蝶之夢で受け止めて魔武器を使って弾き返す
一瞬出来た隙を狙って胡蝶之夢を喉元めがけて突き出す
「ダークボール」
魔族は喉に突き刺さる直前に初級魔法を発動させて剣先を僅かにずらし、突きをよけて隙だらけの俺を斬りつけにかかる
「ちっ」
無理やり体を捻って回避し、距離をとる
頬に切り傷が出来て血が僅かにでている
まさか先に傷をつけられるとは思っていなかった
俺は一旦胡蝶之夢を鞘に戻した
「次はこっちから行かせてもらうぜ身体強化:光、カオスランス×20」
光と闇の合成魔法を魔族にぶち込む
「光と闇!……だが、当たらなけりゃどおってことはねえ」
ヒョイヒョイと軽くカオスランスを避ける魔族
元々当てるつもりは毛頭ない、俺の目的は
「はあぁぁぁぁ」
隙を作り一気に接近すること
身体強化をしてスピードを上げた身体能力を活かして魔族まで一気に距離をつめて右足を踏み込み胡蝶之夢を一気に鞘から抜き放ち斬りつける
いつかやってみたいとおもっていた抜刀術だ
「はえーな」
「軽々止めたやつに言われたかねーよ」
全力のスピードで行ったのに魔族は軽々と剣で止めている
俺は一旦刀を引き再び斬りかかる
斬りかかっては防御され相手が斬りかかってきたら防御する一進一退の戦闘が繰り広げられる
「くく、楽しくなってきたじゃねえか」
「俺はとっとと終わらしたいがな」
「つれねえじゃねえかよ」
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