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「主!無事か?」
フェンが駆け寄って聞いてくる
「私は大丈夫、あっちは終わったの?」
「ああ、あの2人が殆ど片付けてくれた」
ユウリの使い魔か
「そう、流石ユウリの使い魔ね」
「それより、気をつけてくれあ奴…かなり出来るぞ、主と一緒にいた女が連れて行った奴程ではないが我と殆どかわらぬ力量だ」
フェンと互角……か、私が本気でいっても勝のはかなり難しいな
「あ、それよりユウリは男だよ」
「む?そうなのか?……そうか以後気をつけるとしよう」
「おや、これはこれはフェンリルじゃないですか実物は初めてみますね……………ふむ噂通り、美しい毛並みだ」
魔族がフェンを見てそう言う
「主、私が右側から攻めるから左から攻めてくれ」
私は無言でフェンに頷く
「行くぞ」
フェンが合図すると同時に私とフェンは駆け出した
身体強化をかけた脚力をフルに使って魔族の左側から攻め込む
「主!」
フェンがそう叫ぶのと同時に私は魔武器をしまい今持っている最高の魔法を使う
「氷雷拳:破」
雷拳を派生させた新しいオリジナル魔法『氷雷拳(ひょうらいけん)』氷と雷の属性を持っており冷気で相手の自由を奪い雷で一気粉砕する一撃必殺技の技だ
雷と氷の調節で幾つかのバリエーションがあり、これは最も威力が高いやつだ
「氷牢、氷貫」
フェンが氷牢で魔族を氷の牢に閉じ込めるとその周りに幾つものつららがあらわれる
「いけ」
フェンがそう言うとつららが魔族へと襲いかかる
「やあああああああああああ」
私のつららと同時に魔族に拳を突き出す
氷牢を貫き確かな手応えを感じる
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