0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「さて、どのクラスから探そうかな・・・」
石田は言った。
そう、石田はボクの為に友達を探している。
「どのクラスでもいいんじゃない?」
ボクが適当に石田に言った。
てか、ボクは友達なんか石田だけでいいし
だけど・・・まぁ、探している石田にこんなこと言っちゃ悪いか。
「まず、最初は2-3だ!」
「僕たちのクラスじゃん・・・」
まぁ、自分のクラスにボクを知る奴なんていないと思うけど・・・
2-3 教室
「幸、まずあいつから話してこい」
「嫌だ、あんな不良っぽいの」
一列目の後ろの不良かあれ?
「じゃあ、あいつは?」
「あぁ、あのイケメン?」
3列目の一番前の奴だ。
「あの子なら大丈夫だよ。じゃあ、行ってくる」
ボクは普通に行った。
「あっ、あの・・・」
「ん?何?」
「えっと・・・その・・・」
ボクは、話しかけた。
(やばい・・・いつもの風にしゃべれない・・・)
「えっと・・・武井君だっけ・・・」
その子は鋭い目で見てきた。
(やばい・・・怖いぃぃぃぃ!てか、ボクのこと知ってんの!)
「石たんから聞いてるよ」
「えっ・・・」
石田ぁぁぁぁ!お前ぇぇぇぇ!
石田がこっちを見てニヤッと笑った。
「僕は、掛川定家。石たんは小学校からの友達」
「い・・・石たん?」
なぜか、石田のことを石たんと呼ぶ
「今、考えたでしょ。僕が石たんって呼ぶこと」
それに、見抜かれてる~!
「僕は、人のことを仇名で呼ぶのが好きなんだ。君もあだ名で呼んでほしい?」
「べっ・・・別にいいけど・・・」
「じゃあ、「幸」って呼んでもいいかな?」
やっぱりそれか。ボクの仇名って言ったら幸だもんなー
「うん。それでいいよ。石田にも言われてるし・・・」
すると、定家の机から大量の菓子が出てきた。
どれも、砂糖や塩が原産のものだ。
「えっと・・・そのお菓子は・・・何?」
ボクは定家に聞いた。すると・・・
「僕の昼飯。幸も一緒に食べる?」
これが、昼飯!?この子、絶対甘党だ・・・
でも、一緒に食べよなんて何年ぶりか・・・
「あっ、待ってて、今持ってくるから!」
「分かった。そんなら石たんも呼んでいいよ。」
「分かった。呼んでくる!」
ボクは、自分の机に向かって走った。
これで、友達を作ったのかな?
でも・・・ちょっとだけうれしいな!
___________________
一人目の友達 ゲット!
第2話へ続く
最初のコメントを投稿しよう!