斜向かい

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本当にびっくりした。 さっきは彼の方を振り向こうとしたら顔が真横にあったのだ。 よくよく思えば、背中も当たっていた、というか抱き留められていたのかもしれない。 名前も、『亜季』って。 もう、どうしようもなく胸がざわざわする。 触れていたところが熱い。 なんか、いつも私ばかり。 私ばかりこんな気持ちになっている気がする。 よく漫画とかで幼なじみの恋愛とかあるけど、現実は互いを知りすぎているせいか恋はあまりしないらしい。と、友達は言っていた。 だから私は特異で面白いって。 別にそんなことはどうでもいい。 そんなことより、彼は幼なじみというものをどう思っているのだろう。 扱いだけをみると、妹。それが一番しっくりくる。 別にどうにかなりたいわけでもないから、いいんだけど。
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