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アリアス王国。
とりあえずでけえ国だ。
そこの城の謁見の間に俺はいた。
「勇者カイネよ。今回のダンジョン攻略御苦労であった。我が国の兵士だけでは攻略は難しかったであろう。」
目の前で俺のご機嫌を取ろうとしているのが国王アーサー・アリアス。
数年前までは英雄なんて呼ばれてたな。
今回俺はこの国の近くにできたダンジョンを潰す為に国の小隊を連れて行った。
国としては優秀な人材を送って不慮の事故で失うより俺のような旅の勇者を送ったほうがリスクが少ない。
ダンジョンってのはそれ位危ない場所なんだ。
「有難きお言葉。光栄です。」
満足そうに微笑むアーサー。
別に俺は王だからといって尊敬も信仰も何もない。
旅の勇者なんてそんなもんだ。
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