愚考1の詞

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空が異彩を放つ時 僕は考える 【雨の時】 泣いて……はいないだろう。 哀れんでいるくらいだろう。 汚い地上を洗い流す。 Good job雨 貴方は世話焼きだ 貴方は優しいんだ 雨の香が鼻孔をつくと無償に外を出歩きたくなる。 《嗚呼雨さん お節介な貴方が 大好きです》 【曇の時】 多分、雲は隠し事をしてるんだ。 雲の上にいる日にね。 下が醜いから 慌てて隠したんだろう。 雲の間から日が落ちた。 日はけして僕らを罰しないのに。 日は無関心だから。 地上の事なんて興味はないさ。 だけど一生懸命隠してる。 貴方は無駄だ 貴方は優しい 雲の暗がりが上にかかると文句が言いたくなる。 《よう雲さん 余計な世話を ありがとう》
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