第3話
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梨香さんは眼鏡をかけて、何か小説を読んでいる。 「(…ファンタジー小説か?)」 俺は梨香さんに気付かれない様に、そっ…と隣に座った。 梨香さんは、小説から目を上げて俺を見た。 「おはよう、結城くん」 「おッ…おはよう。もしかして…気付いてた?」 「勿論です…」 「えっと…今日俺達のイベントに来てくれる?」 「えぇ…春香の歌を聴きたいですから…」 …優しいお姉さんだなぁ。
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