第3話

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―春香― 今日、先輩が私の事を避けているみたい…。 挨拶の時も。 衣装合わせの時も。 全然目を合わせてもくれない…。 笑ってもくれなかった。 「…私、先輩に何かしたんでしょうか…グスッ。」 私は千秋さんに相談していた。 「はぁッ!? あいつ春ちゃんにそんな酷い態度取ってンの…!? 許せない!!」 千秋さんは何故か拳をギュッ!!…と握り絞めている!? 「あの…ち、千秋先輩…?」 「まかせて!! 私が一発、ぶん殴って、アイツの目を覚まさせてやる…!!」 …あわわわわッッ!?!? このままだと、本当に先輩殴られちゃう!? 「ま、ま、ま…待って下さいっ!!」 「………ん?」 「先輩の目は、私が覚まさせますっ!!だから…どうしたら良いか…教えて下さい」 出来れば、殴る…とかじゃなくて。 「分かった。それなら…本人に何があったのか、直接聞くのが良いわ」 「……!!」 「絶対に何か理由があるはずだからね…でも、アイツが話も聞かずにまた逃げようとしたら…」 千秋さんが殴るポーズをした。 「…分かりました。その時は、一発!!お願いします(苦笑)」
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