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―春香―
今日、先輩が私の事を避けているみたい…。
挨拶の時も。
衣装合わせの時も。
全然目を合わせてもくれない…。
笑ってもくれなかった。
「…私、先輩に何かしたんでしょうか…グスッ。」
私は千秋さんに相談していた。
「はぁッ!? あいつ春ちゃんにそんな酷い態度取ってンの…!? 許せない!!」
千秋さんは何故か拳をギュッ!!…と握り絞めている!?
「あの…ち、千秋先輩…?」
「まかせて!! 私が一発、ぶん殴って、アイツの目を覚まさせてやる…!!」
…あわわわわッッ!?!?
このままだと、本当に先輩殴られちゃう!?
「ま、ま、ま…待って下さいっ!!」
「………ん?」
「先輩の目は、私が覚まさせますっ!!だから…どうしたら良いか…教えて下さい」
出来れば、殴る…とかじゃなくて。
「分かった。それなら…本人に何があったのか、直接聞くのが良いわ」
「……!!」
「絶対に何か理由があるはずだからね…でも、アイツが話も聞かずにまた逃げようとしたら…」
千秋さんが殴るポーズをした。
「…分かりました。その時は、一発!!お願いします(苦笑)」
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