序章ー傭兵ー

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暗い夜、フィリピンの深い深い森が茂る亜熱帯、そんな空の上に一つの飛行機が飛んでいた。 飛行機にはサイドワインダー、機関砲などの装備が備えられており、明らかに戦闘目的の物だと理解出来る。 そんな飛行機の中では一転して、軽い空気に会話が交わされていた。 「あー、畜生………WiFi通じんぞここ」 「いい加減………諦めたら……どうだ」 パソコンが通じないと嘆く男に、もう一人、静かな口調の男が冷静な返しを入れた。 飛行機の中には、操縦士の2人を含め、戦闘用の身軽な服を着た男女8人が乗っていた。
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