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すると、今度は「ドタドタ・・・・・・と」、間違いなく誰
かが天井を走り回っている。
怯えながらドアを開けて、天井をのぞき
込もうとすると、車の前を黒い影のようなものが走り抜けていった。
(とても人間の速さではない・・・・・・)
警部は、エンジンをかけ猛スピードで逃げ帰った。次の日、車の天
井を見ると、人の足跡か無数についていた。事件を追うのを警部はや
めた。
(あれは、なんだったんだろう・・・・・・)
じっと、考え込んでいる警部のところに、部下に付き添われて真由
美がやってきた。菊地の事件のことは、部下からすでに知らされてい
るらしく、顔が青ざめている。
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