第8話

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すると、今度は「ドタドタ・・・・・・と」、間違いなく誰 かが天井を走り回っている。 怯えながらドアを開けて、天井をのぞき 込もうとすると、車の前を黒い影のようなものが走り抜けていった。 (とても人間の速さではない・・・・・・) 警部は、エンジンをかけ猛スピードで逃げ帰った。次の日、車の天 井を見ると、人の足跡か無数についていた。事件を追うのを警部はや めた。 (あれは、なんだったんだろう・・・・・・) じっと、考え込んでいる警部のところに、部下に付き添われて真由 美がやってきた。菊地の事件のことは、部下からすでに知らされてい るらしく、顔が青ざめている。
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