5人が本棚に入れています
本棚に追加
告白そして…
ある時、城山さんが私と話したい…と言った。
この頃には結構距離も離れてきていたし、いっぱいいっぱいの私は会うのがしんどくなっていた。でも、無理とは言えない。
聞くと城山さんが長島さんに『いつも息子が叩いてごめんね…。』と言ったら、『娘ちゃんが叩かれてかわいそうになる時がある』と言った…と。
確かにバチンと頭を叩いているのも何度も見たし、私が息子くんに注意した事もあった。
わが家のこども達も数は少ないが、叩かれて泣く事があった。
しかし、言ったのだ。『 長島さん家に怒鳴りこんでやろうかと思った!息子の事を乱暴者みたいに!お互い様でしょ!』と。
思い返してみれば、城山さんは、相手にお伺いを立てて、相手が意見を言うと『~って言ってきた!お互い様でしょ!』とキレていたのも何度か見た。仲良くしていた時は気づかなかった…。
客観的に見ると、長島さんはかなり忍耐強くて優しい方だ。娘さんが叩かれてもいつもいいよと言ってくれている。
そして、表面上はかなり仲良くしているのに、裏で言ってしまうなんてほんとうに恐い人なんだ…とかなりショックを受けた。
その後も城山さんと遊ぶ時には、長島さんの事を『ここだけの話…。』と悪く言う。
そんなで城山さんと二人で会うのはしんどくなって、長島さんを呼ぼうとすると、『呼ばなくて良いよ』と言う。
だけど、相手を前にするとニコニコ…。この人恐い…。
今なら解る。仲が良いからこそ、大好きだからこそ、裏切られた気持ち
になってしまったのかもしれないね。
私は受け止め切れなかったけど。
無理をしてでも助けてあげようという、義理人情の人でもある…。
相手が思惑通りにならなかった時の怒りは物凄い。
そして表面上はうまくやっとくのは賢さだなと思う。ほんとずる賢いのだ。頭が良い…。
だって今は、長島さんや周りを巻き込んで、私が悪者になっている…。
そして言うのだ。『私は弱い…。』
最初のコメントを投稿しよう!