恋のはじまり

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すると… 向こうに人影が見えた。 私の位置からでは暗すぎて誰なのかよく分からなかったけど、距離が縮まると誰なのか分かった。 それは…… 「あれ……葉山さん?」 「白石君……」 そう。そこにいたのは白石君。 私は突然すぎてどうしたらいいのか分からなくなった。 「葉山さん、家こっちなんだ?」 「あ…うん……」 「そっか。俺もなんだ!偶然だね!」 「そうだね……」 私、何でこんなに緊張してるんだろ? ただクラスメートと喋っているだけのはずなのに…… 「葉山さん…大丈夫?」 「えっ…何が?」 「いや…何かすげー緊張してるっぽいから…もしかして俺のこと嫌いだった?」 え!?私そんなに変な態度だっかな… 「い…いやっ…そんなんじゃなくてクラスメートの男の子と喋るの初めてだったから……」
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