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次の日――。
「おはよ!志穂!」
「おはよう、莉菜!」
私はいつものように莉菜と一緒に学校へ行くはずだった。
けど。
バンッ。
誰かが私の背中を叩いた。
「いったぁ!誰!?」
「おはよっ!志穂!」
振り向くとそこには、爽やかな笑顔の白石君。
「白石君…叩かないでよ!」
「痛かった?ゴメン、ゴメン。つーか俺のこと彰でいいって言ったじゃん。」
「そんなの急に呼べるわけないじゃん!」
「ふーん…まあいいけど。」
「し…志穂…?」
隣から掛かった声に気付いた瞬間、私はヤバいことに気がついた。
ヤバい…莉菜って白石君のこと…
案の定、隣を見ると怒りと悲しみが混じったような顔で私のことを見ている。
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