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私は派手に尻餅をついた。
「志穂!大丈夫!?」
「う…うん…大丈夫…」
「ゴメン!!大丈夫?」
顔を上げるとそこには手を差しのべてくれている男の子がいた。
「あ…ありがとう…」
私は男の子に助けてもらって起き上がった。
「本当にゴメンな?ケガない?」
「いやっ…ほんとに大丈夫です!」
「そっか…よかった…。あっ!じゃあ俺行くね!」
そう言って男の子は去っていった。
「志穂!あの男の子の制服って私たちと同じ学校のじゃない!?」
「あ…ほんとだ…」
「結構イケメンだったじゃん!同じ学年かな!?もしかして同じクラスだったりして!」
「もう…莉菜ったら…はしゃぎすぎだよ…」
でもなぜだろう…
男の子が差しのべてくれた手の温もりは私の手にずっと残っている。
何なんだろう…
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