~プロローグ~

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痣は絶えることがなかった。 毎日の様に繰り返された夫の暴力のせいだった。 俗に言うDVというやつだ。 酷い時は俺も標的にされ、その都度母さんは俺を連れて実家へ帰った。 自分が傷みつけられた事より、母さんを傷つけた事で親父を憎んだ。 アイツは何時もいきり立ってではなく、それが然も当然の事の様に、日々の習慣としてなぶった。
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