第1章 埋もれ木

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「なんだ知ってたのか──って、えぇ!? 見たの!?」 突然大声を出したので、他の部員達の視線がコウイチに集まる。 「ああ、昨日中村に呼び出しくらった時に──」 「どんなだった!?どんなだった!?」 「練習に集中しろよ…。」 「そんなぁ…狡いだろ、お前だけ…。」 と、言って肩を落とし、シューズの裏で地面を掘り返していた。 「朝のホームルームまでの我慢じゃん。」
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