第1章 埋もれ木

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ちょっとした優越感に浸れた。 芸能人と友達にでもなったかの様な感覚。 友達どころか知り合いにも芸能人はいないが…。 ホームルームの時間、コウイチは未だに落ち着かない様子だった。 未だにと言うか、酷くなっていた。 「うわー、緊張してきた。」 と、そわそわした様子。 「なんでお前が緊張してんだよ。緊張するのは転校生の方だろ。」 「だって初体験じゃん。」 呆れる俺に真顔で言うのだった。 「初(はつ)対面な!!体験じゃねぇよ。」 (バカが…)
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