~プロローグ~

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「今年は受験生」、幾度となく聞かされ、そろそろ耳に胝でも出来る頃だ。 そんなにプレッシャーを掛けなくても、進学校であるこの高校では、否応なしに自覚させられる。 「自覚が足らなさ過ぎるだろ!! お前は──」 と、言い掛けたが中村の言葉は授業の終わりを告げるチャイムに遮られた。 そして、チャイムが鳴り終えると「後で職員室に来い」と、言ってばつが悪そうに出ていった。
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