~プロローグ~

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「寝てたお前が悪い。自業自得だ、バーカ。」 「うるせぇ、バカ言うな。 バカ!!」 長い付き合いなので、この程度のケンカなんて日常茶飯事──もといコミュニケーションと化していた。 「あーあ、呼び出しくらっちゃってどうするの?」 そう言うコウイチは楽しそうだった。 「ニヤニヤしやがって…人の不幸を楽しむなよ!」 「んな怒るなよ。カルシウム足りてないんじゃないの?」 (腹立つ…余計なお世話だ) 「まあ、こってり搾られてきなさい。」 何故か少し勝ち誇った様にコウイチが言った。 「お前嫌なヤツだな…。」 「今頃気付いたか。」 コウイチは憎たらし程の笑顔で言った。
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