~プロローグ~

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昼休みに職員室を訪ねた。 生徒にとってただでさえ近づき難い場所。 それに加え、中村に呼び出されたということで足取りは重かった。 「失礼します、3-D楢崎──」 言い終える前に中村がこちらに気付き、手招きした。 行くと椅子が用意してあり、座る様に促されるまま腰を下ろす。 お昼だと言うのに教員の姿は疎らで、息遣い迄聞こえしまうのではないかと思う程に静かだった。
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