Code.2『プロビデンス・アイ』

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 再び助けを求めるように光太郎に視線を送った。 しかし彼の表情も自分と同じように困惑していた。それの成す意味は簡単、彼にもわかっていないのだ。  その表情を読み取ったのか、裕二が流石親子と言うタイミングで声を出す。 「無理もない。一般には公表されていないからな」 「一般には公表されてない? つまり、機密組織みたいなってこと?」  そう考えたら、先程の詳しくは言えないといった意味が理解できる。だが―― 「そうだとしても……やっぱり、証拠がない」  そう。証拠がない。身分証明書のようなものが無ければ、口任せの嘘だと考えることが出来る。 疑いは疑念を呼び、疑念は不信感を際立たせる。 「証拠、か……」  ただ、裕二の言うように機密組織ならば、そのような身分を証明するものを持ち歩いているとは考えがたい。
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