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自衛力を強化するのは何ら悪いことはない。
しかしそれは同時に、力を持たない者でも同等の力を得てしまうと言うリスクを負っていた。
だが戦争で予想外の経済的ダメージを負ったアメリカは、新たなる武器の輸出地、すなわちフロンティアを探していた。
その白羽の矢に立てられたのが、終戦の礎となった日本だった。
アメリカにより汚染されていた日本は、次々に法令を奨励。
その中でも一番の悪例と言われているのが、《銃の携帯の許可》であった。
規制が緩和に緩和を重ね、燐達の時代では身分証明書を提示するだけで購入することが出来るようななってしまっている。
結果、そうなれば当然治安の悪化は加速。それに伴い、事件は日に日に増加の一途を辿っていった。
そこでこそ警察の出番、なのだが――
「一部の報道だけど、今回の犯人……どうも警察の人間だったらしいんだ」
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