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早朝、彼の朝は早い。
裕「・・・すぅ、・・・すぅ。」
・・・彼の名は『蒼月裕』。魔導師であり、魔術師でもあり、神でもあり、純粋種のイノベイターでもあり、仮面ライダーでもあるのだ。
そんな彼の実年齢は20代なのだが、何故か小学生の姿まで若返っているのである。
が、小学生の姿をしているから弱体化している訳ではなく、むしろチート度は上がっていたりする。
・・・そろそろ、彼も目覚めるようなので彼の視点に戻すとしよう。
ちひゃー「くぅぅぅ!!」
裕「・・・んぁ?・・・・・・朝?」
耳元から聞こえるちひゃーの声で、俺を覚ます。・・・時計を見ると、アラームが切られていた。また、『ちひゃー』の仕業か。
布団を外すと、隣に『ゆきぽ』、『ちびき』、『まこちー』が、お腹の上に『やよ』が眠っていた。これも、今となってはいつもの光景だ。
裕「・・・ふわぁぁ・・・。ちひゃー、おはよ。」
ちひゃー「くっ!」
耳元で起きている『ちひゃー』に朝の挨拶をする。ちひゃーは片手をあげ、元気良く返事をする。
俺はベットから出て、リビングへ向かう。その際に、ちひゃーを頭に乗せ、やよを抱っこする事を忘れずに。
・・・以前、寝たままのやよをベットに置いていたら、目を覚ましたやよが泣きながら、俺の元に走って来た事があったのだ。・・・それ以降、俺はやよが目覚めるまで抱っこする事にしているのだ。
やよ「・・・うぅ?」
リビングに到着すると、熟睡していたやよが目を覚まし、
やよ「うっうぅー♪」
俺の顔を見上げ、抱っこされている事に気付き、嬉しそうに両手をあげ、喜びのポーズを取る。
裕「ははは。ほら、ちひゃー。はい、牛乳」
ちひゃー「くっ!」
片手でやよを抱っこしつつ、ちひゃーに冷蔵庫から取り出した牛乳を渡す。それを受け取り、一気に飲み干した。
その後、やよの面倒をちひゃーに任せ、朝食の準備を始める。・・・基本、我が家に居る皆は朝にあまり強くないので、朝食は俺が作る事になっている。たまに、早起きした誰かが手伝ってくれたりしてくれるのだが、
裕「今日は、来そうにないな。」
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