第五章

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私は放心状態の司に笑ってバイバイを言うとクラスに戻り荷物を手に取った。 教室には夕焼けが綺麗に差し込んでいる。 少しだけ夕焼けの中を散歩して帰ろうかな… なんだか久々に陽気な気分。 誰にも邪魔されたくなかった。 「ただいま……」 少し暗くなった頃に家についた。 「こんな時間まで何してたの?」 ヒステリックな母の声が台所から届いた。 「生徒会!」 そう捨て台詞してから部屋に駆け上がった。 「すぐご飯だから着替えて降りてきなさいよ!」 返事の代わりにバタンと部屋の戸を閉めた。 「キライ・・・」
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