第一章

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「硬いわけないでしょ?」 心とは裏腹に笑いながら声を潜めていった。 「それはそうだけどさ…」 何かをいいかけ旭は言葉を止めた。 「なに?」 言いかけた私に人差し指を口の前に出し制した。 身振りで外を見に行くと告げて出ていった。 一人になると虚しさからため息がでる。 …心と体が別みたい。 あたし、なんだか空っぽだ… 「誰かそこの階段下りただけだったみたいだ。」 旭が戻ってきていった。 「…別にどうでもいいじゃない」 少し背の高い旭。 少しだけ見上げていった。 …視線が絡む。 親の躾のお陰かそのせいか… つい目を見て話してしまう。 「お前の目…エロいな…」
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