異世界?

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  人混みを掻き分けながら人集りの中心へと突き進むと、囲まれている男が目に入る 「さぁさぁ御立ち会い この俺と腕相撲で勝てる奴ぁいねぇか。勝てたら十万ゼルやるぞ。その代わり、負けたら一万ゼルを頂く。俺を負かして十万ゼルを頂こうって奴ぁいねぇか!」 ほほぉぅ… 腕自慢の輩か… 俺のこの太い腕(脂肪)に勝てるかだって? 近所の子供達(地球)と腕相撲して無敗記録更新中の俺に勝てるかだって? てゆーか、俺一万ゼル持ってねぇし って、その前にあんなゴツい奴に勝てる気しねぇよ! あれこれ考えていると、俺の後ろで見ていた初老?の男性が、俺の肩をポンポンと 叩いてきた 「お兄さん。やってみては? お金なら私が払いますよ?」 いやいやいや、あんなゴツい奴相手だと俺の腕が心配だ 下手したら、俺の腕があらぬ方向へひん曲がっちまう てゆーか、あんた誰? 本当に誰? 「無理。俺、脂肪の塊だし」 あぶない危ない あんなゴリラみたいな奴に勝てる訳ないだろ さては、俺の腕が明後日の方向を向いたらゲラゲラとあざ笑う気だな そーは問屋は卸さないぞっと  
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