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そんなこんなで、後ろの初老を無視しゴリラな奴をみてたら、一人の男が人混みを掻き分け、その人混みの中心へと現れた
「その…あの…挑戦しても…
…いいですか？」
おいおいお前
なんでそんなにビビってんだよ
挑戦者がそんなにビビってどーすんだよ
たのもー！とかぐらい言えよ
てゆーかお前ガリガリやん
ガリガリ君食べて太ってから出直してこいよ
…食っても別に太らんけど…
…まぁそこは置いといてだな
そんな細腕じゃ返り討ちにあうっちゅーねん
そんな俺の突っ込み(妄想)を無視してガリガリ君が一歩前へ踏み出し、ゴリラに何かを渡した
「確かに頂いた。負けても文句言うんじゃねぇぞ」
どーやら一万ゼルを渡したらしい
俺にゃ一万ゼルなんて価値はさっぱり分からんが、これで契約は成立したようだ
このガリ男め
なんか格好いいじゃねぇか
俺でさえゴリ男との対決を拒否ったのに、この男…
「両者…始めっ！」
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