時を越えた出会い

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「ふむ…ここが千代殿の居城か… うむ?納屋の間違いか??」 「石田様!!平成の住宅事情を察してください!!」 「おぉ…すまぬ(なんだ…住宅事情って)」 「わかってくれましたか。あっ、今お水持ってくるのでそこに座っていてください」 千代殿はふわふわとしてそうな物体を指差し、家の奥へと消えてしまった。 「(なんだコレは?ここに座れば良いのか?)…!?(柔らかく包み込まれるような感覚だ…ここから動きたくない)」 「石田様、お水持ってきましたよー !? 想像以上にくつろいでますね!!」 目の前で完全にクッションの虜になってしまった石田様を見て、突っ込まずにはいられなかった 「あ、千代どの これはなんというのじゃ?」 「クッションのことですか?」 「くっしょん…これ貰ってよいか?」 上目遣いだとぉぉぉ クッションの一つや二つ喜んで献上奉るぜ!! いいや、落ち着け私!理性働け! 「いいですけど、気にいったんですか?」 「うむ、秀吉様に献上する!!」 畜生、やはりどこまでも秀吉様主義だ! ゆがみないよ、石田様 いや、待てよ。私が石田様に献上する、石田様が秀吉様に献上する…ということだよね なにこの現実、食物連鎖よりも厳しくないか
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