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私、木ノ下千代は今敬愛する石田三成様のお墓参りに高野山奥の院に来ています。
石田様は安土・桃山時代に大変活躍されたお方なのです!!
お墓に花を供えお線香をあげ手をあわせ、
私は石田様の最期を忍んでおりました。
戦に敗れ敵兵に捕まり、斬首とされた石田様が可哀想過ぎて涙が出そうです!!
神様がいるなら幸せそうにしている石田様を私に見せてよっ
と言うか、会わせて下さい。お願いします。
…何考えてるんだ 自分
「まぁ、無理だよね。 23歳にもなって何アホな事を考えているのだろう。あはは…」
『その願い聞き入れよう…』
突然空から声が聞こえてきた。
ちょっと待ってこのパターンはもしや…
マンガやアニメ、ゲームでお馴染みのアレですか!?
でもよくよく考えると私って幻聴が聞こえてくるほど痛い人だったの!?
それはかなりヤバくないかい…。
なんと言うか、人間としての尊厳を無くしてしまいそうなんだけど。
私、今年で23だよ…四捨五入しても二十歳だけどさ…中二病は約十年前に終了してないとアカンのだよ!!
ひゅるるるぅぅぅ
そうこう考えているうちに空から何かが降ってくる音が聞こえてきたぞ!!
これはやっぱり!?あのパターンかぁ!!!!
自らを自制させお墓を後にしようとした時
ドシン!!
後ろから大きな音がした。
これは振り向くべきなのかな…やっぱり…
振り向くとそこには甲冑姿の青年がいました。
大事な事なので繰り返します、甲冑姿の青年が…
甲冑だとぉ!!私の好物ではないか!!
しかし問題なのは青年の座っている場所。
なんとも無礼なことに石田様の墓石の前に座っているのだ!!
なんとも許せんことを…
ぐぬぬぅ…ここは叫ばずにはいられない!!
「貴様ぁぁぁ!!今すぐそこをどけぇぇぇ!!!!」
「いきなり怒鳴りつけるとはなんとも無礼なおなごだ。」
無礼ですって!!無礼なのは貴方のほうです
石田様の墓石に座るだなんて 許せない!!
でも、この人今 おなごって…
今おなごって言ったよね!?
普通現代人は言わないと思うけど!?
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