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ガヤガヤガヤガヤ
ん?なんでガヤガヤなんて人が沢山いるようなオノマトペが聞こえてくるの?
ここお寺でお墓、静かな場所のはず
オゥケィ?
「ヒソヒソ…ねぇあの子幽霊と喋ってるわよ。危ない子ねぇ」
「ヒソヒソ…まぁ本当ね、ちょっと幽霊の方、女の子に泣かされるじゃない。しっかりしなさいよぉ」
幽霊だと…!?なにそれ怖い!!
ちょっ!?どこにいるの 緊急回避装置はどこ!!
幽霊怖いなどと言っているが周りから見て一番怖いのは千代本人であることを知らなかったのだ。
「千代殿 顔が青ざめているが大丈夫か?」
「だだだ・・・大丈夫です」
「無理はしなくて良いのだぞ」
あの憧れの石田三成様に心配されるなんて感動感涙感激の極み///
先ほどハンカチに鼻水つけられたけど、全然水に流せますね!これは!
「ありがとうございます///」
「千代殿、一つ聞きたいのだが周りの人々がこちらを見てないか?」
周りの人が見ているだと!?
ぐるりと周りを見渡すと沢山の人がこちらを不思議そうに見ている
もしかして幽霊って石田様のこと言っていたの!?
いやいやそんなことよりも、さっとこの場から離れるのが一番だよね。うん、きっとそうだ。
どうやって誤魔化すか…このまま逃げるのも怪しすぎるからな
そうだ!!あの作戦でいこう!!
「石田様、そのコスプレとっても似合ってますよ~ 早く次の撮影スポット行きませんか~」
私は わざと大きな声で周りの人達に聞こえるよう話した
するとさっきまで、周りにいた人達が『なんだ、コスプレかと』興味を失いながら散り散りになっていった
作戦成功!と心の中でガッツポーズをしながら、このまま何事も無く帰れることを祈った
どうか同士(歴女)が この場にいませんように
「千代殿、こすぷれとはなんだ?」
石田様は全く現状を理解出来ず唖然としていた
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