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「おい、ユウト! 早く起きろよ!」
布団をガバッと剥がされ、僕は強制的に眠りの世界から呼び戻された。
ふぁぁ……もう少しだけ眠らせてよ……
と、そう思いながらも目を擦りながらゆっくりと瞼を開けると、目の前には同級生のタケルが立っていた。
「やっと起きたか」
「……おはよう。タケル。ふわぁ……」
タケルは家が隣同士の幼馴染だ。
家族ぐるみで仲がよく、頼んでもないのにこうやって小さい頃から毎朝僕を起こしに来る。
友達はたくさんいるけど親友と呼べるのはこのタケルだけだ。
何でも気兼ねなく話せるし僕が心を許せる唯一の相手だと言えるしね。
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