1・幼馴染

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外に出ると爽やかな風が心地よかった。交通量も少ない静かな朝の住宅街。通い慣れたいつもの通学路だ。 「あ、ユウト、ちょっと待てよ」 「ん?」 立ち止まり後ろを振り返ると、タケルはしゃがみ込んで靴紐を直している。 「タケル。早くしてよ。置いて行くよ?」 「あ、ち、ちょっと待てよ!」 先に歩きはじめた僕に慌てながら急ぎ足で近づいてくる。
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