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あるところにシンという男の子がいました
シンは早くに母親を亡くし再婚相手の継母達と住んでいました
継母達はシンを奴隷のように扱いました
ある日、お城で舞踏会という名の王子様の結婚相手探しがありました
継母達は喜んで出かけて行きました
シンにたくさんの用事を言いつけて
シンはチャンスだと思いました
今逃げれば自由になれる
お城とは反対にある森へシンは逃げました
暗い暗い道をランプ片手に進んでいきます
何故か人の近づかないこの森はシンの幼い頃の遊び場、庭のようなものでした
なかでも気に入ってるのは中にある湖です
「誰だ」
後ろに人の気配がします
振り返らずに聞きました
「お前こそ誰だよ」
「言えない、お前は何故ここにいる
今日は舞踏会だぞ」
「舞踏会だから、だ
俺は王子様には興味ない
ただ、自由が欲しい」
そういうと謎の男はシンをいきなり馬車に乗せ
お城の方へ向かい始めました
そして着くと
「姫の相手は決めた」
と王様に報告します
「王子の推薦とはまた珍しい、いいだろう」
こうして、シンは手に余るほどの自由を手にいれました
そしてその自由を村へ蒔きました
「あら、よろしいのですか?」
「ああ、もう欲しいものは手に入ったからな」
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