44人が本棚に入れています
本棚に追加
なんて、変にカッコつけた考えをしながら歩道橋を渡っている時、目に入ったのは綺麗な銀色。
次に揺れる煙。
を…吐き出す顔は良く知る人なのに、知らない人だった。
『10代目!!!』
って普段自分に向けられるモノでは無く、
かといって
『アホ牛………果たす。』
って不機嫌をもろに出したモノでもないその表情は、
一体何処を見つめて何を考えているんだろうか……
あぁその視線に俺以外を入れないでよ
今君の頭の中を占めているモノは何??
とか、考えてられる余裕は俺には無かった。
夕日に照らされた銀髪も無駄に沢山のアクセサリーに飾られた指も物思いにふける横顔も全部、全部。
彼の全てが格好よくて、
『格好いい……』
胸がキュッてして、でも何だか妙に興奮して、
何て格好良いのだ彼は。
獄寺君は道端。俺は歩道橋の上。
声が届かない距離ぢゃない。
声をかけても良いのだろうか、
頭の片隅で小会議が開かれるが、大半は彼にしか意識が行ってない。
目を反らせない。
もう、それこそ穴が開くんぢゃ無いかって程に見つめてしまった。
後々思い出すとツッコミ所満載だ………
最初のコメントを投稿しよう!