この世界には神様は居ません。

3/5
前へ
/44ページ
次へ
いや、欠伸をしながら言われても… 説得力がないというか。 「それは信じていない顔だ…」 でも確かに僕が助けた少年と、特徴が似ているのよなぁ。 「やっぱり信じてくれないんだね…」 少年…神は泣きそうな顔でこちらを見てくる。 「う、分かった分かった 信じればいいんでしょ?」 「良かったぁ 信じてくれるんだね? あの時、僕は地球を観光してたんだ でね? 実はあの時世界を止めてよけるとか出来たんだ でも、とっさで頭が回らなくて… 君は死ななくても良かったのに、命をおとしてしまった それは僕の所為だ 謝っても罪を償えない…」 神様は本当に涙をぼろぼろと零し 泣いていた 「うぅ、ごめんなさい、ごめんなさい」 僕はそんな神様の頭に手を置き撫でた そして、彼を抱き寄せて言う 「君の所為じゃない あれは僕が勝手にやったことだ それで死んでしまったのは僕の責任だよ」 神様は涙を拭きながら 「君は第二の人生を歩んでみようとは思わない? 僕は君を転生させてあげることが出来る でも地球に生き返らせることは出来ない」 「え? 転生?」 「僕の管理するもう一つの世界 ・ディカルド・ になら、転生させてあげることは出来るよ どうする?」
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

138人が本棚に入れています
本棚に追加