第一話 アンダーワールド

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(ぐほぉ!!!) 「いっでえ!?誰だてめっ「よーるちゃーん!!!」 (………は?) 暁を踏みつけたのはオレンジ色の髪にゴーグルを着けた青年だった。 その青年は勢いよく黒髪の少年にダイブし、これまた勢いよく地面に叩きつけられた。 「いったああ!!何すんねん夜!」 「うるせぇ馬鹿ドミノ!!」 (騒がしい連中だな…。) どうやら黒髪の少年の名前は夜(よる)、オレンジ色の髪の青年はドミノというようだ。 「ーで?そこの赤いのは何や?」 「襲われてた。一般人と間違えたんだよ。」 チッ、とまた舌打ち。 ドミノはじーっと暁を見つめる。 (こいつ…この夜ってやつの仲間なら、こいつも能力持ちか…?) 「なんや、銅の子やないの。ちょ、この子なんでこないな所におんねん。」 「俺に聞くな」 「能力見せたのやばいんとちがう?」 「ー…」 (能力!) やっぱりこいつら能力持ちだ!ー…そう思ったものの、能力の飼養が許されている部隊長、部隊長補佐の中にこんなやつらはいない。 (じゃあいったい?) 「あーぁやってもうたわ夜ちゃん。時雨はんに大目玉くらうで」 「こんな弱いやつの言うことにいちいち耳を貸すやつはいねぇよ。ほっとけドミノー…いくぞ」 「おいっ…待てよ!!」 暁の制止も虚しく、二人は歩きだす。 「俺たちの情報は伝えないことを勧める。ー…まだ死にたくないならな」 ふざけるなー…そう言おうとした瞬間、暁は意識を失った。
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