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(ぐほぉ!!!)
「いっでえ!?誰だてめっ「よーるちゃーん!!!」
(………は?)
暁を踏みつけたのはオレンジ色の髪にゴーグルを着けた青年だった。
その青年は勢いよく黒髪の少年にダイブし、これまた勢いよく地面に叩きつけられた。
「いったああ!!何すんねん夜!」
「うるせぇ馬鹿ドミノ!!」
(騒がしい連中だな…。)
どうやら黒髪の少年の名前は夜(よる)、オレンジ色の髪の青年はドミノというようだ。
「ーで?そこの赤いのは何や?」
「襲われてた。一般人と間違えたんだよ。」
チッ、とまた舌打ち。
ドミノはじーっと暁を見つめる。
(こいつ…この夜ってやつの仲間なら、こいつも能力持ちか…?)
「なんや、銅の子やないの。ちょ、この子なんでこないな所におんねん。」
「俺に聞くな」
「能力見せたのやばいんとちがう?」
「ー…」
(能力!)
やっぱりこいつら能力持ちだ!ー…そう思ったものの、能力の飼養が許されている部隊長、部隊長補佐の中にこんなやつらはいない。
(じゃあいったい?)
「あーぁやってもうたわ夜ちゃん。時雨はんに大目玉くらうで」
「こんな弱いやつの言うことにいちいち耳を貸すやつはいねぇよ。ほっとけドミノー…いくぞ」
「おいっ…待てよ!!」
暁の制止も虚しく、二人は歩きだす。
「俺たちの情報は伝えないことを勧める。ー…まだ死にたくないならな」
ふざけるなー…そう言おうとした瞬間、暁は意識を失った。
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