恋なんてしない。

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『つーかさ、俺、お前の住んでるところの隣の市に引っ越すことになった!』 ヘラヘラしながらものすごく肝心なことを言う駿行。 …え、嘘でしょ!? 「いつ!?」 『ん~…2月くらい?』 すごく嬉しい! 今は隣の県に住んでいて会ったこともないけど、今度は休日とかにすぐ会える! でも2月って、まだまだだわ。 「いっぱい遊ぼうね!」 『ん、おぅ』 落ち込んでいたこともすっかり吹っ飛んで、星也のことさえも忘れようとしていた。 っていうか 私の記憶から消えてしまった。 なくなったケータイみたいに… 何よりも儚く。
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