深夜軋む幻想-ユメ-

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「戒…起きろ 学校、遅刻するぞ」 「ン…叶 兄… 今なんじ…?」 「……7時45分」 時間を耳にした瞬間 飛び起き慌てて自室へ戻る準備をする 「酷い 何でもっと早くに起こしてくれないの!」 拗ねながら兄、叶逝をきつく睨み ドアノブに手を掛ける 「『誓』」 その呼び方にビクリと動きを止めた僕を笑って見やり 「今夜もおいで」 ワザと煽る 「知らない!叶兄のバカ!」 だから、殊更大きな音を立てて扉を閉めてやった
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