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優しい…
だけど、怖い
逸る鼓動を押さえるように
胸の辺りを服の上から握りしめる僕に構わずに
叶は髪に 触れた
「大分 伸びたね
俺が、言ったから だろ?」
もう 背中まで伸びた髪の毛を弄びながら
叶は唇を耳に寄せる
それは僕の弱い 仕草…
全部、全部知り尽くす叶
僕はただ瞳を閉じて
僅かな理性で反抗するだけ…
「違、う」
薄く笑って迫る叶に
床に倒されてゆく
「そんなに俺が好き?」
そう言って
さっきとは比べものにならないくらい
激しいくちづけを落としてゆく
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