深夜耳朶に響く聲

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ジリジリと焦らして触れる叶の指に意識を奪われながら 僕は頭の片隅で理性を保つ 「…ッ 髪 は勝手に伸びて コレ、は…ァ ただのッ 生理、現象だもん…」 右手と左手が違う場所を這い回り 僕の意識は追い詰められてゆく 「へぇ…誓も言うようになったね」 楽しげに僕の顔を覗き込み こぼした涙を舌で拭う
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