深夜耳朶に響く聲

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徐々に麻痺する感覚の合間… 何度も何度も駆け引きをする 「じゃぁ、今度誰か連れてこようか… 誓が他の男に凌辱される様をみるのも愉しいかもしれない」 ヒヤリと胸の内 思わず力を込めて叶の服を掴む 「ハ…ァ ヤダ…ッ」 やりかねない叶の言葉と 想像出来てしまう自分の姿の恐怖 それらにまた、涙がこぼれた 「嘘だよ 誓は俺だけのものだ…だろ?」 叶は言葉と身体で植え付けてゆく 耳朶に響く甘い声に 離れられない体温に縋る 「誓…俺が好き?」 「嫌…ぃ…」 瞬間 叶は僕を貫いた
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