深夜軋む幻想-ユメ-

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体の重さと 微睡む意識の狭間で 鳥の鳴き声に朝なのだと知り 煙草の香りに彼が本を読んでいるのだと知る あたたかい布団にくるまり まだ瞳を閉じたまま 部屋の外で 階段を上がり廊下を歩く木の軋む音を聞き 部屋の前 扉を開く音を聞いた
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