深夜訪れる部屋
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控えめに声を掛けて 彼の部屋へ ドアを開けた瞬間 煙草の薫りが鼻腔を擽る 彼は読書の最中で チラリと僕に目をとめると 小さく笑い また本の中へと戻る 僕は扉を背に凭れて膝を抱えて座る 響く時計の規則正しいリズムと ただ煙を燻らせる煙草を見つめて その、空間に瞳を閉じた
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