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セイ
「…誓?
寝てんの?」
呼ばれて顔をあげると
彼の顔が思わぬ至近距離
体を無理矢理に引き
距離を取ろうとした
が、背には扉
頭と背中を打つだけに終わる
「………叶…」
まるで
僕を閉じ込めるかのように
両手を扉に付き
小さな声で名前を呼んだ僕を見下ろす
「何?」
「本 は…」
「今日は終了
誓が寝るから」
笑う叶を睨み付けて
「寝てない」と抗議したが
近づき唇をさらうそれに言葉ごと奪われた
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