深夜耳朶に響く聲

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手をなぞる指先は いつの間にか頬に移動していて こぼれた涙を拭い 唇に触れる 押し返していた筈の僕の手は 叶の服を掴んでいて ただ必死に 叶の指先の熱を全神経が追いかけていた 「エロい顔すんね、誓は 何 されたい?」 酸素が足りない 目眩がする 叶の言葉が僕の脳を停止させて 「…………ァ……キス…ッ されたい…」 小さく 小さく 呟いた…
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