一日目 運命のカケラ

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「ごめんね。急いでたから。怪我とかない?」 女の子に手を差し伸べる。 女の子は顔を上げる。意外と至近距離で目があう。 別に女の子が苦手とかではないが、こんな至近距離で、しかも可愛い女の子の顔があると、ドキッとしてしまう。それは男のサガである。 「見つけた……」 「はい?」 なにか女の子が呟いたが、ハッキリと聞き取れなかった。 それにしても可愛いな。 髪は腰ぐらいまあであって、澄んだ黒い色。目もパッチリしていて、きれいな色をしている。肌も透き通った白をしていて、これぞ女の子が目指す肌の一つなのだろう。どこか幼く見えるのに足はスラーっと長く、出てるとこも出てる。別に巨乳ってわけじゃないんだけど、グラマーっていうの?違うか(笑) そんな彼女に見とれていると、彼女はがっちりと俺が差しのべた手を両手で握り、 「見つけた!!運命の人!!」
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