一日目 運命のカケラ

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俺の席は後ろから二番目で後ろは空席、かなりいいポジションである。周りの環境を除けば。 左には中学からの親友であるバカが、右には不幸なことに幼馴染であるあかり。 「バカってなんだよ」 バカがそう言ってきた。ついでに言うと名前は大樹。 「は?人の心勝手に覗いてんじゃねーよ」 「いや、思いっきり口に出てたし。」 む、そうか、ならしょうがない。 「不幸でしたね、私が隣にいて」 とあかりが言ってくる。 「お前も俺の心覗くなよな」 「いや、だから口に出してたし」 おお、そうだったのか。 「で?なんで遅刻したの?」 とにやにやしながらあかりが聞いてきた。 「あかりが一番ご存知だと思いますが?」 「なんのことだろうねー」 と言って前を向く。
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