一日目 運命のカケラ

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「よし、これで全員そろったな。勇樹が遅刻したせいでもあるが、実は今日転校してくるはずだった生徒が遅れているからHRが遅れてるんだ」 おい、完全にその転校生のせいじゃねーか。俺全く悪くないじゃん。 「まー初めての登校で道に迷ってるんだろうな」 おいおい、やけに優しいじゃん。いや、もしかすると…… 俺と同じ考えに至ったのか、隣にいる大樹が疑問を投げかけた。 「その転校生は女子ですか?」 「ああ、そうだ。よくわかったな」 「先生、女子には甘いですからね」 「そんなことは無いぞ!ちゃんと男女不平等に接している!」 威張れることじゃないよね!? すると、ガラガラと音を立ててドアが開く。 そこには朝ぶつかった少女が立っていた。
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